第15代ワールド・バリスタ・チャンピオンの井崎英典さんが、著書「世界一美味しいコーヒーの淹れ方」でコーヒー豆の産地別特徴を解説されていました。
こうした情報はすでにネット上にたくさんありますが、井崎さんの見解として紹介します。
同書の52~58ページから一部抜粋しています。(この本は参考になりますよ!)
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ワールド・バリスタ・チャンピオンが教える 世界一美味しいコーヒーの淹れ方
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南米ブラジル・コロンビアはバランス系 違いはある?
まずはやっぱりこちら、南米ブラジル・コロンビアから。
ブラジルは日本でも最も馴染み深い生産国ではないでしょうか。
「コーヒーと言えばブラジル」と言っても過言ではないほど、市民権を得ていると思います。
そんなブラジルのコーヒーは、バランスの良い味わい、酸味は穏やかで丸みのある味わいが特徴的なコーヒーです。
コロンビアは、軽やかな酸味と甘みのバランスが絶妙な味わいです。
それではこの2国で違いはあるのでしょうか?
井崎さんの解説です。
この2銘柄の南米のコーヒーは、甘味と酸味のバランスが取れた味わいと言えますが、より酸味が抑えられたコーヒーが良い、という方はブラジル、バランスは重要視したいけど、酸味は欲しい、という方はコロンビアがおすすめです。
酸味をより楽しみたい、という方はコロンビア産の豆を選ぶ、ということになりそうです。
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中米パナマ・グアテマラなど キレ・スッキリ系 爽やかな酸味とフルーティー感
中米には多くの産地が集まっています。
中米はパナマ、グアテマラ、コスタリカ、エルサルバドル、ホンジュラス、メキシコなど数多くの名産地が集まる地域とも言えます。
中米は総じて、世界のコーヒー産地の中でも標高の高い地域が多く、酸味や風味特性に優れたエリアが多く見られます。
ゲイシャ種に代表されるさまざまな品種が数多く栽培されているのも、中米の特徴と言えるのではないでしょうか。
多くの産地があるだけに、豆の特徴を一言で表するのは難しいですが、あえて表現するなら…
そんな多様性に優れた中米の生産エリアの味わいの特徴を一括りにするのは気が引けますが、味わい判定表で表現するとキレ・スッキリ系の酸味に特徴のある味わいが多いと思います。
軽やかな味わいや柑橘系の爽やかな酸味は中米で栽培されたコーヒーの大きな特徴です。
中米は酸味に伴うフルーティーさを味わう絶好の栽培エリアだと言えます。
アフリカ エチオピア・ケニア キレ系 芳醇で濃厚な香りと際立つ酸味
コーヒー発祥の地・アフリカは酸味が特徴です。
アフリカを代表する2大産地と言えば、ケニアとエチオピアではないでしょうか。
特にエチオピアは「コーヒーが生まれた地」とも呼ばれており、花のようなエレガントな香りとフルーティーさに定評があります。
またケニアは、日本にも根強いファンがたくさんいます。そのキリッとしたキレのある酸味と、柑橘系やベリー系を連想させる香りが多くのファンを虜にしています。
エチオピアもケニアも総じて酸味に特徴があり、ボディは軽やかです。エレガントでフルーティーな香りと酸味を楽しみたい場合にアフリカ系はおすすめです。
東南アジア(インドネシア)コク系「ボディと苦みの重厚な風味」
東南アジアはインドネシア産の特徴をどうぞ。
東南アジアの生産国で、日本で一番有名な銘柄は「マンデリン」で知られるインドネシアではないでしょうか。インドネシアは一言で表すと「力強い味わい」と言えます。
アーシー(土っぽさ)を感じさせる香り、重厚感のあるボディ、程良い苦味が調和するとてもユニークな生産国です。
深煎りにも適していますので、ガツンとした苦みとコク、エキゾチックな香りを楽しみたい場合におすすめな銘柄です。
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