2016年のWorld Brewers Cupでアジア人として初めて優勝した粕谷哲(かすや てつ)さんが、自身の著書「世界一の4:6メソッドでハマる美味しいコーヒー」で、ミルの重要性を解説されています。

粕谷さんによると、性能の良いミルを使うことは、良い豆を選ぶよりも大事なのだそうです。

Amazon

誰でも簡単!世界一の4:6メソッドでハマる美味しいコーヒー
※サンプルを読む・Kindle版あります


同書の62ページから、一部を抜粋して紹介します。(この本は参考になりますよ!)




ミルの性能の差は味を大きく変える 豆そのものより大事!

良いコーヒーミルを使うことがいかに大事か、粕谷さんはこのように指摘しています。

「お店で飲んだ時は美味しかったのに、家ではイマイチ」そう思った場合、もしかしたら原因は抽出技術ではなく、コーヒーミルかもしれません。
 
そのくらい、味に与える影響は大きいです。

場合によっては、いい豆を使うよりも重要かもしれません。

イマイチなものを使っていたら、たとえいい豆を使ってもそのポテンシャルを引き出すことはできません。
 
変にいい豆を買うより、高性能なコーヒーミルを買う方が、より美味しいコーヒーを飲めると思います。

これほどの違いはどうして生まれるのでしょうか。

最も大きいのは、粒の大きさが揃うことです。
 
高性能ミルの刃は、鋼鉄製で豆をきちんと砕くことができる形状。そのため設定した粒度のものが多くなり、味を損ねる原因の微粉はあまり出ません。
 
また角ばった形になり、美味しい成分を引き出しやすくなるのです。
 

対してイマイチなミルだと…

しかし、刃がプラスチックやプロペラ式などの安価なものは、粒度がばらつく上に角が丸くなり、微粉も多く発生します。
 
そのため美味しい成分を引き出しにくくなることに加えて味がブレてしまい、雑味も出るのです。
 

なので結論としては…

だから、絶対に妥協して買わないように。
 
最初のうちは、お店の高性能のコーヒーミルで挽いてもらってもいいでしょう。

コーヒーミルは様々な製品があり、価格帯も幅広いです。
 
粕谷さんは「基本的に、価格と品質は比例すると思っていい」としています。
 
レビューや使っている人の口コミも参考にして決めましょう。