このコンテンツでは、田口護氏の著書「コーヒー抽出の法則」で紹介されていたネルドリップの例を紹介します。
 
カフェ・バッハ方式の淹れ方であり、焙煎度や粉の分量などをひとつのやり方として参考にしてみて下さい。


 
同書の61~63ページを参考にしています。


コーヒー抽出の法則
※試し読み、Kindle版あります




カフェ・バッハ方式のネルドリップ 豆の挽き方や量・湯温

カフェ・バッハ式のネルドリップでは、以下のような粉とお湯を使用します。

コーヒー粉 バッハブレンド
焙煎度 やや深めの中深煎り
粉のメッシュ 中挽き
粉の分量 2人分24g
 
湯の温度 93℃
抽出時間 2分40秒(三投で終了)
抽出量 240ml

 
このドリップによるコーヒーの味の評価です。

・ボディ、コク、後味、甘さ、苦みともにしっかり引き出すことができる
 
・フレーバーと酸味は共に控えめ 特にフレーバーに関しては、息を止めて飲んでも息をしながら飲んでもあまり違いがない

 

 
このドリップ法全般の特徴や注意点です。

・浅煎りの豆だと渋みが出てしまうので、深煎りや中深煎りが最適。豆の種類や原料の個性よりも、抽出器具の個性が前に出る
 
・ネルフィルターの手入れは絶対に怠らないことが前提。ネルフィルターの形、大きさ、ネルの起毛を表にするか裏にするかなどのこだわりが味を左右する

 
現在はペーパーを使ったドリップが主流ですが、ネルドリップにも根強い人気があります。
 
ネルを使ってみようかな?という時は参考にしてみて下さい。