近年は「スペシャルティコーヒー」という言葉をよく耳にします。が、「スペシャルティコーヒーって何?」と聞かれると、自信をもって答えるのは意外と難しいのではないでしょうか。
WAKO COFFEEの荻原駿さんが、著書「正解は、コーヒーに訊け。」でコーヒーゼリーの材料「アガー」について語られています。
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同書の53ページから一部を抜粋して紹介します。
マリアージュとフードペアリング 厳密には違いがあるがほぼ同じ
荻原さんはスペシャルティコーヒーについて、定義含めこのように解説されています。
厳密な定義は難しいのだが、大まかには「抜きん出ている風味と明確な個性があり、トレーサビリティがしっかりと取れているコーヒー」くらいに認識しておくのが良い。
日本国内での流通量は市場の5~12%あたりとされている。
また、アメリカではその流通量が市場の30~40%を占めるとされるデータもあるが、そこにはスペシャルティコーヒーの枠に、有機品やフェアトレードなどの認証品を含んでいる場合が多い。そのため、日本市場と流通量を厳密に比較するのは難しい。
また近年は「マリアージュ」「フードペアリング」といった言葉もよく目にします。
「コーヒーとの組み合わせ」という意味でよく似ていますが、厳密には違いがあります。
荻原さんの定義を紹介します。
マリアージュ
飲み物と料理の良い組み合わせのこと。苦味がある飲み物であるコーヒーは、しばしば甘い物と一緒に楽しまれる。これは国を問わず世界共通のたしなみ方であり、目の前のコーヒーが持ちうる苦味と酸味の強さを軸に、組み合わせる菓子類の選定が行われてきた。
しかし、昨今のコーヒーというのは、その風味が苦味や酸味の強弱だけでは語れぬほどに複雑化しており、マリアージュの難易度も上がっている。
次にフードペアリングの定義を。
フードペアリング
マリアージュと同様に、元はワインをはじめとした、アルコールの世界で発展してきた理論。大手コーヒー企業も、この行為や考え方をテーマにしたセミナーを開催するなど、販売するコーヒーに新たな付加価値を与える切り口として注目されている。
それではこの二つはどのように違うのでしょうか。
語源はフランス語で「結婚」を意味する、飲食物を組み合わせ、その美味しさを掛け合わせる「マリアージュ」という言葉。
昨今、我々がその身を置くコーヒーの世界でも、しばしば耳にするようになった単語である。
目の前の一杯と相性の良い、洋菓子やドライフルーツ。加えてナッツや豆菓子など、その組み合わせは千差万別であり、時として文化や伝統といった、歴史との結びつきがみられるほどに奥深い世界でもある。
似たような物言いで、「フードペアリング」という英単語も散見されるが、これは、それら飲食物の組み合わせを行う「行為」を指す言葉。
ただ、一般的な会話の中での使われ方としては、マリアージュとほとんど同義と言っても差し支えないだろう。
マリアージュとフードペアリングは厳密には違いがありますが、普段の会話ではほぼ同じと考えてよさそうです。








