「イノダアキオさんのコーヒーがおいしい理由」に、「イノダコーヒ三条店」で店長を務めた猪田彰郎さんのお湯に対する考え方がありました。
猪田さんは湯温を厳密に「〇℃」と決めているわけではないのですが、使うべきお湯の状態とケトルの使い方にはちゃんとした基準があるようです。
「イノダアキオさんのコーヒーがおいしい理由」の37ページを参考に、その内容を紹介します。(この本はとても面白いですよ!)
イノダアキオさんのコーヒーがおいしい理由(Amazon)
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お湯の加減とケトルを使う時のひと手間
猪田さんは「ぐらぐら煮やさんと、軽く沸かしたお湯で淹れる」というタイトルで、このように解説されています。
お湯の温度は関係なし。お茶のように気にせんでも大丈夫。
ただし、ぐらぐら煮え返ったお湯はくたびれて力がないから、コーヒーの味が出ません。
3回くらいぐらぐらっと沸き上がったところで火をゆるめて、軽く沸かした、新鮮なお湯を注いでください。
「関係なし」といっても、「〇℃」と細かくこだわらなくてもOK、くらいの意味でしょうか。
ケトルで注ぐ際にはちょっとした注意点があります。
お湯が沸いてもケトルの注ぎ口までは温まっていませんから最初のお湯はちょっと捨てる。ちょっと捨てて、そこをあっためます。
しっかり熱いお湯でないと、落ちが遅くなってコーヒーがにごりますから。
なんでもないことやけど、ちょっとやってみてください。
現在はデジタル表示の湯温計で温度を管理してドリップする方もたくさんいます。
それと比べると猪田さんのやり方はアナログな感じですが、コーヒードリップを料理の一種と考えると、本来料理はこうしたアナログなものではないでしょうか。
普段デジタルな方も、猪田さんのやり方で淹れてみて違いを比べてみるのもよいかもしれませんね。
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