カフェ・バッハの田口護さんが、著書「コーヒー抽出の法則」でコーヒーポットについて解説されています。
 
ポット選びの注意点もわかります。


 
注ぎ口については、佐野俊郎さんの考えも紹介しています。
 
(このコンテンツは「コーヒー抽出の法則」の27ページを参考にしています)


コーヒー抽出の法則
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ポットを選ぶなら実際に使ってみて

コーヒーポットは、ドリップの出来を左右する重要な道具です。

ドリップ専用のコーヒーポットは温度を調整し、湯の量やスピードをコントロールしながら注ぐための重要な道具である。
 
直火にはかけず、やかんなどで沸かした湯を注いで使用する。湯温を一定に保つことができる保温式のコーヒーポットもある。

重要な道具ゆえに、田口さんは「選ぶ際はデザインより使い勝手を優先し、水を注いで実際に試してみるとよい」とされています。
 

 
その際のチェック項目には以下のようなものがあります。
 
・持ち手の形が手に馴染むかどうか
・注ぎ口の形はどうか
・湯を入れた時に片手で保持できるかどうか

 
現在はネットで道具を購入する機会も多いですが、可能であれば買う前に実際に使ってみるのが理想です。
 
もしくは知り合いのポットを使わせてもらって、自分に合うようなら同じものを購入する、というやり方もアリでしょう。
 
ちなみに佐野俊郎さんは、ポットの必須条件として蝶番つき蓋のタイプを挙げられています。

注ぎ口の形は 田口さん・佐野さんの考え

注ぎ口の形は、地味な要素ですが注ぐお湯の量や形状に関るので意外と軽視できません。
 
田口さんはこのようにお考えです。

注ぎ口が均一に細いものは湯を細く出しやすいが、大量に抽出したい時は扱いづらい。
 
注ぎ口の根元が太く先が細くなっていると、出る湯の太さを自在にコントロールできる。

注ぎ口といえば、かつて佐野さんから「お茶を淹れる急須はコーヒーのハンドドリップにも向いている」というお話を聞いたことがあります。
 

 
急須の注ぎ口の形が、佐野さんが理想としている「両手でお湯をすくって豆の上にのせる」注ぎ方に適しているのです。
 
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