雑誌「週刊現代」に「リレー読書日記」というコーナーがあります。
 
2016年の4/16号の同コーナーでは、ジャーナリストの堀川惠子さんがコーヒーに関する本を三冊紹介されていました。

「コンビニコーヒーは、なぜ高級ホテルより美味いのか」川島良彰著
「コーヒーの科学」旦部幸博著
「珈琲のことば 木版画で味わう90人の名言」箕輪邦雄著

 
これらの書籍から、興味をひいた内容を堀川さんが抜粋されていました。
一部を以下に紹介します。
雑学的な内容です。

・コンビニコーヒーの原価は一杯12~13円
・2015年度の売り上げ予想は、上位三社で15億杯以上
・売れるほど豆の鮮度も良くなるため、好循環が生まれる
 
・高級ホテルのコーヒー原価は10~15円





・高級ホテルの多くは大手コーヒー会社に抽出器具を無償提供させ、豆の納入一切を任せている 結果的にコーヒーへのこだわりが低くなり、質もイマイチに
 
・コーヒーの酸味は、作ってから長く放置して生じる「酸っぱさ」と混同されがちだが、本来の酸味はリンゴ酸やクエン酸などフルーツの酸味と同じ つまり酸味は立派に風味の一つである
 
・コーヒーの覚醒作用は一杯で効果を出す 
 
・コーヒーの摂取は記憶の「想起」には影響しないが、記憶の「定着」を強化すると考えられている
 
・ベートーヴェンは毎朝、必ず60粒の豆でコーヒーを淹れ、来客時にはその数まで正確に数えてみせた
 
・マルクス「ナポレオンの大陸封鎖によるコーヒーの欠乏が、ドイツ人を対ナポレオン戦争に駆り立てた」

堀川さんも相当なコーヒー好きで、ストレス解消法のひとつがコーヒーを淹れること。

「挽き立てのコーヒーに一滴一滴、ゆっくりと湯を注ぐ。粉の膨らみ具合に最新の注意を払い、戦略的に落とす。落とす量とカップに落ちる量は常に同じでなくてはならない。
 
(中略)
 
この作業、集中してケン玉をする時の感覚とよく似ていて、落ち着く。
勝負時には銀座P点の深煎り豆と決めている。
 
深く濃くほのかに甘い一杯は、戦闘モードに欠かせぬ私の気付け薬だ。」

というこだわりをお持ちです。