東京・浅草の喫茶店「ブロンディ」は浅草芸人御用達のお店です。
人気漫才コンビ「ナイツ」のお二人も頻繁に訪れています。
雑誌「週刊文春」2019年3/21号から、その様子の一部を抜粋して紹介します。(当コンテンツ内は敬称略しています)
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- 「週刊文春」2019年3/21号
- 喫茶店の本 首都圏版(ぴあ MOOK)
ブロンディ「楽屋よりも落ち着く」ネタ作りの場は”放ったらかし”がいい
浅草の芸人さんにとって、ブロンディはもはや生活の一部になっています。
地元の常連客が昼下がりにビールを傾けるのどかな店内に、「東洋館」で舞台を終えたばかりのナイツが、衣装のスーツ姿のまま、なんとも自然にふらりと入ってきた。
「演芸場から徒歩十秒ですから」(塙)
「楽屋にいるより落ち着くこともありますね」(土屋)
(中略)
テレビにラジオに引っ張りだこの人気コンビだが、いまでも本拠地は浅草の寄席。
塙さんにとっては、ネタ作りの格好の場所です。
ネタの八割は、この喫茶店で書いているという。
「ひとりでネタをつくっているので、出番の合間にしょっちゅう来て、コーヒー飲みながらポメラ(デジタルメモ)を使って黙々と書いてます。
漫画喫茶だとついネットや漫画を観ちゃうけど、ここだとはかどるんですよ」(塙)
「チャンス(青木)師匠でしたかね、最初にここに連れてきてくれたのは」(土屋)
土屋さんは眼鏡を外すと本人だと気づかれません。
なのでタピオカミルクティーの専門店に、女子高生に混じって並ぶこともありますが…
「僕はすっごく気づかれるので、この店に逃げ込んでるというのはありますね。
”違う国家”に入ったみたいに、マスターも常連さんもいい意味で放ったらかしなのがいい」(塙)
実は仕事以外でお二人は喫茶店とあまり縁がないそうです。
ところで、ふたりで喫茶店に行くことは?
「あんまりないですねぇ」(塙)
「もしふたりで喫茶店に行こうと誘われたら、ドッキリを疑いますね。
”解散ドッキリ”を仕掛けるつもりか、と(笑)」